開脚と尻もち

夜鳴きが始まった頃、小太郎の脚力はかなり弱っていました。とくに後ろ足です。

ギーギーという声で鳴いていたので行ってみると、小屋に入ろうとして尻もちを付いた状態で鳴いていました。
夜鳴き(くんくん)

立っている時もコンクリートの上で肉球がすべり、開脚状態になる事もありました。そうなると自力で立ちあがるのは無理です。

しかし、ワンちゃんは足が弱っても自力でなんとかしようともがきます。もちろん小太郎もそうでした。身体にも負担がかかり、骨折などしかねません。
骨折

今回は、開脚や尻もちという状態を、少しでも減らすために試みた対策を書きたいと思います。

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人工芝

車庫のコンクリートの床には転倒防止を兼ねてジョイントマットを敷いてみましたが、じわーっと開脚していきます。コンクリートとあまり変わりありません。

何かいい方法を探すため、ホームセンターへ行き、少し金額が高い人工芝(1m×1m)を1枚購入し、敷いてみます。

小太郎は、喜んでその上に腰をおろしました。犬は芝が好きだけど、人工芝でもいいのでしょうか(笑)

立ち上がる時もコンクリートより楽に立ち上がったので、急いで2枚目を買い、とりあえず様子を見ることにしました。全く滑らないわけではないけれど、立っていても寝ていても、コンクリートより負担は少ないようです。

その後、4枚買い足し全部で6枚敷いていましたが、ますます脚力が弱ってくると、人工芝でも滑り出しました。秋になり気温も下がり始めています。

室内に入れようと今まで何度も挑戦しましたが、玄関にすら長居できません。

人工芝に代わるものと寒さをしのげるものを、そして、寒くなる前に、小屋の移動も考えなくてはいけません。
寒さ対策

ヨガマット

仕事の休憩時間も、頭の中は小太郎を快適に過ごさせるためにどうすればいいのか・・・そればかりです。

とりあえず、仕事帰りにホームセンターに寄り、商品を見て回ります。そこで目に留まったのがヨガマットでした。

購入し、早速敷いてみると、小太郎の体重でマットが程よく沈みます。これならば、今までより足への負担も軽く済みそうです。脚力が弱り水を飲むのにも苦労していたので、水を飲む時に立つ場所へ敷いてみました。
ごはんと水

汗や水をはじく構造なので水をこぼしても拭けばいいし、おもらしした時もさっと洗えて、ヨガマットには助けられました。(100均のヨガマットは厚みが薄かったので試していません。)

テーピング

その後、足がもつれるような感じで、前足の甲が地面についている状態になりました。(ナックリングと言うそうです。)

転倒の危険も考え、前足にテーピングをしてみることにしました。テーピングをした状態では、ヨガマット以外でも滑らずに立っています。

でも、小太郎はテーピングをするのを嫌がりましたので、寝ている間にそっと巻きました。

この上にブーツをはかせるといいそうです。ただ、テーピングをしたままおしっこに行くと、濡れることもありました。

段差をなくす

小太郎の小屋は、車庫より一段上のスペースに置いてありました。小屋に入る時は車庫から一段上がり、そこから小屋の床へ一段上がるといった感じです。

小太郎は小屋が大好きなので、絶対に入ろうとするのはわかっています。そしてまた尻もちをつく・・・その繰り返しでした。

なぜ、今までできていた事ができないのか、小太郎にはそれも理解できません。

かわいそうだけど、小屋の入り口をふさぎ、入れないようにする事で尻もちを防ぎます。春と夏は、ほぼ車庫に寝ていたので、小屋に入れず鳴くことはありませんでした。

庭と車庫の間にも段差があり、ここでも尻もちを付きます。そこにはステップを配置しました。それだけでも全然違い、尻もちの回数は減りました。

もうこの頃には、おすわりもできませんでしたので、腰をおろす時は、まず左側に体重をかけ、左後ろ足からおしりをおろして伏せの状態に持っていくような感じでした。

ただ、この状態から立つ時も、すんなりとは立てないようになっていました。

開脚や尻もちは、体勢を立て直すのも大変です。少しでも早く立て直せるように、介護ベルトを作ることにしました。
型紙の作り方(介護ベルト)
手作り服(介護ベルト)

開脚や尻もちの原因は?

関節などの病気が原因でなければ、これは足の筋肉や骨の衰えからくるものです。また、足の筋肉や骨が衰えてくると、散歩に行きたがらなくなります。

まず後ろ足から弱ることが多いようです。尻もちは開脚と連動しているように思います。

開脚や尻もちへの対策・対処法は?

室内飼いでは、フローリングでも滑ります。早急に滑り止めマットやヨガマットなど、お試しすることをお薦めします。

肉球の間の毛も、滑る原因となります。きちんとカットしてあげてください。

また、老犬の肉球は、乾燥でカサカサになったりします。乾燥だけでなく、筋肉が衰え活動量も減ったりすると、血流が悪くなり肉球は冷たくなります。

肉球のへの対応も忘れないようにしてあげてください。

散歩を嫌がる場合、無理やり連れて行くのはやめましょう。嫌がらない時も長時間の散歩は避け、1日数回に分けて、短い時間の散歩に連れて行くようにしましょう。

今からシニア期を迎えるワンちゃんんには、サプリなど与えてあげるのもいいと思います。

私の対処法

小太郎の場合、老犬に起こる肉球の乾燥はありませんでした。ただ、肉球が冷たかったので、マッサージを兼ねて肉球クリームを塗り、ツボのマッサージをしました。

夜鳴きした後でマッサージをすると、意外と眠ってくれました。

テーピングは思い付きで、人用の巻いてくっつくけど外しやすい伸縮性のものを使用しましたが、ちゃんと犬用テーピングも販売されています。

骨の方は、無塩の煮干しを食べさせたりしていたので安心していましたが、これもドッグフードとのバランスなどがあると、後から知りました。

後悔したこと

車嫌いのためドッグランにも連れて行けず、8歳の頃に思い切り走らせる方法を思いつきましたが、若い頃の散歩の時間をもっと長くして、足腰を鍛えておけばよかったと思いました。

サプリメントも今は充実していますので、もう少し早くから与えておくべきでした。テーピングに関しても、もっと早くに思いついていれば、足腰の負担も軽減できたのでは・・・と後悔ばかりです。


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