骨折

小太郎が17歳の11月、気温も下がり、夜は冷え込み始めています。この頃は、夜鳴きやぐるぐる回る時以外は、ほぼ伏せの状態で過ごしていました。この日、小太郎は、骨折をしてしまいます。
夜鳴き(唸り)

今回は、小太郎が骨折した時の事を書きたいと思います。

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骨折?

小太郎のごはんの時間は19時頃でしたが、その日は寝ていました。母が言うには、午後に少しぐるぐる回って、それからずっと寝ているとの事です。どっちにしても夜鳴きはするので、起きてからごはんを食べさせる事にしました。

小太郎が起きたのは、21時半頃でしたが、夕方の散歩も行っていなかったので、先におしっこをさせます。

立ってごはんを食べるのが困難なため、伏せの状態のまま食べさせ、私は水の容器を取りに行こうとしました。
ごはんと水

その時、小太郎が立とうとしたので、介護ベルトをゆっくり持ち上げて立たせ、再度、水の容器を取るために、小太郎に背を向けた時、聞いたこともない叫び声を上げて鳴きました。振り返ると、倒れて鳴いています。

急いで立たせようとすると、後ろ足が交差したような感じで立てません。骨折かもしれないと思い、外飼い対策で使っていた厚い方のバスマットを下に敷き、その上に小太郎を寝かせました。

小太郎は鳴き叫び続けています。車庫には私しか居なかったので、母を呼び、甥っ子を呼んで来てと頼みました。

甥っ子は、2階の部屋でヘッドフォンを付けて、ゲームをしていたそうですが、母が呼びに行こうとした時、、叫び声に気付いて降りてきました。ヘッドフォン越しにも叫び声が聞こえたそうです。

叫び声が近所迷惑にならないように、とりあえず、二人でバスマットを持ち上げ、小太郎を玄関に運びました。

夜間病院探し

急いで夜間病院を検索して電話をかけます。ホームページには、夜間診療と載せてあるのに、どこも電話に出てくれません。

母は、近所の人に電話をかけ、夜間病院を知らないか聞いてくれています。甥っ子は、友達からの情報で、確実に夜間診療をしている病院があるらしいから、遠いけどその病院に行こうと言いました。

骨折したであろう時間から、既に一時間近く経とうとしています。私はすぐにその病院へ電話をかけました。

症状と、到着時間を聞かれたので、骨折ではないかと言う事と、高速で1時間くらいかかると言うのを伝え、小太郎を車に乗せる準備を始めました。車嫌いですが、その時の小太郎は、痛さだけでいっぱいっぱいだったと思います。

甥っ子の車はワゴン車なので、荷台部分に、ビニールシート、毛布、ヨガマットの順に敷き、その上にバスマットのまま小太郎を乗せました。

懐中電灯と小太郎の水、ウェットティッシュ、外飼いなので、ペットシーツは常備しておらず、新聞紙を代わりに持って行きました。

病院へ

小太郎はずっと鳴いています。甥っ子に、運転は焦らなくていいとは言ったものの、小太郎の鳴き声は、私たち二人を焦らせました。

1時間後、病院に着き、「さっき電話をした者です」と告げると、「中に連れてきてください」と言われ、甥っ子と二人で運びます。

状況を聞かれたので、その瞬間は見ていませんが、鳴き叫んだので振り返ると倒れていた、おそらく立たせた後、よろけて倒れたのだろうと説明すると、獣医師は、「おかしいですね、そのくらいでは骨折しないのですが・・・」と、何度もそう言われました。

私が背を向けていた時の事なので、よろけて倒れたのか、壁にぶつかったのかはわからないけれど、あの獣医師は、私が虐待したとでも言いたいような口ぶりでした。

小太郎はレントゲン室に入り、その間、待合室で待っていましたが、甥っ子も、獣医師の態度に腹を立てていました。しかし、小太郎の処置をしてもらっていることに変わりはないので、二人して怒りを抑えました。

レントゲンを撮り終え、「やはり大腿骨の斜骨折でした。骨折の場合、応急処置となります。明日、かかりつけ医に診せて下さい。しかし、倒れただけでは骨折しないと思いますが・・・」としつこい。

骨折するまでは、ゆっくりだけど歩いていたと説明をしても、頭をひねっています。

他にも腹立たしい事はありましたが、寝たきりの状態になるので、お尻周りの毛をカットしてくれたり、その病院があったからこそ、診てもらえたので、感謝の気持ちで帰りました。

帰りの道は、小太郎も麻酔で眠っていたので、ゆっくり帰りましたが、帰り着く頃、目を覚まし、ホッと胸をなでおろしました。家に着いたのは夜中の2時でした。

私の部屋に小太郎を運び、バスマットの上に毛布を敷き、その日から小太郎の室内飼いが始まりました。その日は、痛み止めも効いているようで、朝まで鳴くこともなく、小太郎もぐっすり眠っていました。

この時の私は、やっと小太郎と同じ部屋で過ごせることに、安堵していたように思います。

骨折の原因は?

車や自転車との接触などによる交通事故、犬同士またはその他の動物とのケンカ、高い所からの落下などが原因となり、骨折に繋がります。

老犬の場合、寝返りさえ簡単にできない事もあり、長時間同じ姿勢で過ごす事もあります。また、若い頃からフローリングで過ごしていた場合、足腰に負担がかかります。

そういった事で、同じ場所に力が加わり続け、疲労骨折に繋がってしまうことがあります。

また、肥満、激しい運動のしすぎ、骨の病気や骨粗しょう症による骨折もあります。

骨折への対策・対処法は?

自転車、自動車との接触などは、飼い主さんの心掛け一つで避けられると思います。急な飛び出しなど避けるため、リードを短めにしっかり持って散歩しましょう。

ドッグランなどでは、他のワンちゃんとの衝突やケンカに注意を払ってください。また、高い所からの落下も様々だと思いますが、抱っこからの落下の場合、かなりの高さからの落下となるため、抱っこする時も十分に注意が必要です。

また、骨粗しょう症にならないように、食べ物の栄養バランスにも気を付け、サプリメントでの補助など、ワンちゃんに合った対策を考えましょう。

そして、もしもの時のために、夜間診てくれる病院を探しておく事も大切です。

私の対処法は?

もう、これは病院に行くしかありません。添え木をして連れて行こうかと思いましたが、素人なので怖くてできませんでした。

後悔したこと

一番の後悔は、立たせた後も、付き添うべきだったという事です。この頃の小太郎は、自力で立つのは、ほぼ無理で、介護ベルトを使って立たせたり、散歩をする毎日でした。
型紙の作り方(介護ベルト)
手作り服(介護ベルト

長いこと寝ていたので、のどが渇いているだろうと、小太郎の元に水を持って行く事だけを考えていましたが、小太郎に付き添い、水の所に連れて行けば、こんな事にはならなかったと思います。

骨折した直後は、私も動揺してしまい、病院を探すのも大変でした。老犬でなくても言える事ですが、突発的な出来事が起きた時のために、健康な時から、確実に夜間診療をしてくれる病院を探しておけば、小太郎の痛みは少しでも短くて済んだはずです。

何事に対しても、準備をしておくことが大事だと、身にしみてわかりました。

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