小太郎が亡くなって一年が経ちました。四十九日までにはお墓を作るつもりが、初盆までには・・・に変わり、小太郎の遺骨はずっと私の部屋に置いていました。
気持ちとしては、きちんと土に還したいと思っていたので、庭の片隅に簡単な手作りのお墓を作ることにしました。
今回は、お墓作りの事を書きたいと思います。(画像はクリックで拡大できます。)
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場所決め
うちの庭には、三十年以上前に飼っていた先代犬、二十年以上前に飼っていた猫とインコ2羽が埋葬されています。
私はまだ子供でしたが、場所は覚えています。その頃はまだペットの火葬業者はなく、そのまま埋葬しています。
土に還っているとは思いますが、その場所を避けて、小太郎が居た車庫が見える場所にお墓を作ることにしました。(写真①)
しかし、春から夏にかけて、紫陽花や他の植物が生い茂るので、いくつかの植物を鉢に植え替えなければなりません。(写真②)
土
植え替え作業は、紫陽花の休眠期の11月に行うことにして、先にお墓作りに使う土を準備します。
普通に買えばいいのでしょうが、庭には花が咲き終わって土だけになったプランターがいくつもありました。
多くの自治体がそうだと思いますが、私が住んでいる自治体でも土はゴミとして出せません。
花が咲き終わった土は再利用をするために、根や石などを取り除いてふるいにかけ、黒いポリ袋に入れて天日干しを済ませた状態で保管していましたが、再度、天日干しをすることにしました。
大量の土があったので、買わずに済みそうです。
墓石
最近では、ペットの墓石の種類も豊富で、ネットで注文ができますし、室内供養のお墓もあります。
色々なお墓を頭の中で考えましたが、「お墓です」という感じは避けたかったので、石に名前だけを彫ってもらうことにしました。
植え替え
ピンクと白の紫陽花、水仙を鉢に植え替えて、ギボウシを移動させます。(写真③)水仙はすんなり植え替えることができましたが、紫陽花はかなりの根が張っていて、掘り上げるのが大変でした。
紫陽花は木質化しています。ずっと気になっていたので、来年は咲かないのを覚悟で思い切った剪定をして鉢に植え替えました。
ギボウシは移動させていませんが、周囲の草取りをしてこの日は作業を終えました。(写真④)
穴掘り
祥月命日のこの日、まずは残していたギボウシを移動させ、遺骨を埋葬する穴を掘ります。(写真⑤)
火葬をした時にペット斎場の方から、土に埋める時は、骨壺袋に直接骨を入れて埋めると袋ごと土に還ると言われていたので、骨壺袋の高さを測り、二倍の高さを掘りました。(写真⑥)
⇒別れの日
骨壺から骨壺袋へ
小太郎の遺骨を骨壺から骨壺袋に移すため、私の部屋から外に運びます。
骨壺を抱えて階段を下りながら涙が溢れました。一年経ってもやっぱり悲しみは消えません。でも、きちんと埋葬をしてあげることが私の最後の役目です。
外は風も吹いていなかったので、ガーデニングの育苗トレーに新聞紙を敷き、骨壺から遺骨を出してそっと並べて行きます。
全部出し終わり、骨壺には骨の粉が残っています。手で取れるものは骨壺袋に移し、残りは骨壺に水を入れ埋葬する穴に流しました。(写真⑦)
その水が浸みこむのを待つ間に、育苗トレーの新聞紙の上に置いた小太郎の遺骨を、骨壺袋に一つずつそっと入れます。
骨は本当にきれいなまま残っていて、骨折していた大腿部の骨も、繋げたようにして骨壺袋の底に置きました。
⇒骨折
全部移し終わった頃、水も浸みこんでいたので、その上から少し土を被せます。(写真⑧)
これで埋葬する準備が整いました。
埋葬
掘った穴に骨壺袋を置き、少しずつ土を被せていきます。雨が降っても土が沈まないように、土を詰めながら被せていきました。
思っていた以上に土が必要で、天日干ししていた土を全部使いました。おそらく、50L以上の土を使ったと思います。
お墓
土を被せて表面を平らにならし、その上にお墓を作ります。
お墓を作るために、ホームセンターでレンガ風コーナーブロックを購入しました。(写真⑨)
クラッシュストーンは以前購入したものが一袋あったので、それで足りるだろうと、最初は買っていませんでした。(写真⑩)
しかし、いざ作ってみると、中に入れるクラッシュストーンが足りず、せっかくの墓石も沈んでしまいます。
近くのホームセンターへ行き、もう一袋買おうと探していると、防犯用砂利が目に留まりました。軽くて扱いやすそうだったので、防犯用砂利の方を買いました。(写真⑪)
クラッシュストーンの上に防犯用砂利を入れて、墓石を置いて完成しました。周りには季節の花を年中置けるように鉢植えにして、一見花壇に見えるようにしてみました。
完成後、お水を供えてお線香を上げ、手を合わせました。
お墓を作って思った事
私の場合、庭があるので埋葬しましたが、マンションなどに住んでいる方は納骨堂に預けるか、遺骨のまま手元に置いておくかの選択になると思います。
ペット斎場の方が言われていたのは、納骨堂に預けて、お金だけ払って会いに来られない方が多いそうです。
忙しい方が多い今、手元供養墓クリスタル&散骨というサービスもあります。
自分の生活スタイルに合った方法で供養してあげるのが一番いいのかもしれませんね。
小太郎の遺骨をお墓に埋葬した今、部屋に居ると少し寂しく感じます。
でも、肩の荷が下りたような気持ちもあり、これでやっと小太郎も「虹の橋」に行けるかな・・・と思っています。
クリちゃんの永遠のおかぁちゃん(由紀子)さんへ
クリちゃんは大好きなお庭に埋葬されてきっと喜んでいますね!これからもずっと一緒ですね。
悲しみが消えない中でも、一つ区切りを迎えることで気持ちは軽くなっていくように思います。
私は先日、お墓を作る前までは母任せだった草取りをして、小太郎のお墓周りに防草シートを張りました。野良ネコちゃん対策に作った缶コーヒーのボトル風車が回るたび、なんだか小太郎が走り回っているような気持ちになります。
由紀子さんもお庭に出る時間が増えるかもしれませんね。
由紀子さん、お墓完成の報告、ありがとうございました。
Wankoさん、お久しぶりです。お墓作りでは、優しい言葉を掛けていただき、
本当に、嬉しかったです。本日午後息子とふたりで、クリを
手作りのお墓に、埋葬しました。骨壷をそっとあけ、
頭の骨が一番上に置かれていて、歯の跡とか、全部わかりましたが、
わたしは、涙ながらに、息子は、涙は見せずに、{心の中では号泣」クリや、
これからも、ずっと一緒だよと、言いながら、骨壷を抱きしめてから、埋葬しました。
骨壷ごと埋めると、解けて土に帰るとのこと。土を山形に盛り上げて、玉砂利を強いてやり、クリに似た白い犬の人形を置き、お花と水を上げ、お線香を
あげて、二人で、手を合わせました。
悲しみの中にも、なんだか、気持ちが軽くなったような、気がしました。
これからは、づっと、いっしょ・・・しあわせです。
wANKOさん。ほんとうに、ありがとうございました。
ゆきこさん、クリちゃんはきっと「おかあちゃん、ありがとう」って言ったんだと思いますよ。
私は小太郎のことを、骨折から最期の日まで5日間も苦しませてしまった・・・と自分を責めました。でもきっと、どんな別れ方をしても後悔するんだと思います。
ゆきこさん、クリちゃんに、素敵なお墓を作ってあげてくださいね!
7月8日、晴れますように・・・私もここから祈っています。
Wanko様、温かいお言葉ありがとうございました。
本当に、苦しい決断でした。でも、あのまま、がんばっていたら、クリは、苦しみぬいて、
すごい形相で、逝ったと思いました。だから、結果的には、よかったんだと、
思いながらも、悲しくなる私です。わたしの気持ちをわかっていただけ、
ありがたい限りです。彼女は注射をする前に、泣いているわたしの目を
じっと見ていてくれたので、17歳から、認知症を患っていて、
尻尾も振らなくなり、無表情になっていても、心のどこかで、おかあちゃんを
覚えていて、お別れをしてくれたんだと、自分を慰めています。時々、もういないんだと、思うと、たまらなくさびしいですが、7月8日が49日なので、
手作りの、お墓に埋めてあげようと思っています。
ほんとうに、ありがとうございました。
ゆきこさん、コメントありがとうございます。
クリちゃんとのお別れ、辛かったことと思います。コメントを読んで、ゆきこさんの気持ちが手に取るようにわかります。
安楽死を決断されたお気持ちもよくわかります。簡単な決断ではなかったことも・・・
苦しんでいる姿は見ていられないですよね。クリちゃんも安らかに旅立たせてもらって、ゆきこさんに感謝していると思います。
ゆきこさん、今が一番寂しい時だと思います。いなくなった辛さはそう簡単には消えませんが、お互い頑張りましょうね!
私は、今も毎日、小太郎のお墓にお水をあげています。お墓には、野良ネコちゃんが来て困ったので、お墓の周りに缶コーヒーのボトルで風車を作りました(笑)
お墓作り、これから暑くなるので大変でしょうが、頑張ってくださいね!
はじめまして。5月21日に紀州犬のミックス、クリ{18歳2ヶ月}で亡くしました。4ヶ月で
動物愛護協会の里親探しで、もらってきてから、18年。頭の良い、賢い女の子でした。19日まで、ご飯を食べ、自分の足で立っていたのですが、突然20日の日に
ご飯も水も受け付けず、苦しそうに、おなかで呼吸をして、ぐるぐる回っているだけでした。小屋にはいって、ねたかと思っても、すぐに出てきてぐるぐる回り、
苦しそうで、わたしも、一晩中起きてさすってやりましたが、今度は悲鳴に近く
鳴くようになり、私がそばにいないと、だめになり、七転八倒の苦しみかたがひどくなり、かかりつけの先生のところに、連れて行き、私自身、泣きながら安楽死をさせてもらいました。本当に、あっという間の、安らかな死を迎え、穏やかでいい顔をしていました。
49日まで、居間の台に、可愛い骨壷をと、写真、お花と、お線香とお水を
上げ、毎日供養しています。
そして、彼女の大好きだった庭に、お墓を作ってやり、49日に収めます。
そうすれば、ずっと一緒ですから。
コメントをさせていただきまして、ありがとうございました。