小太郎の足腰が弱ってきたため、着替えさせるのも簡単にいきません。
介護しやすいように、そして、足を上げ下げせずに着れるように、マジックテープを使った服を作ろうと思いました。
元々、ハエ対策のために100均の服を着せていましたが、今回作る服で、もっとハエ対策を強化することにしました。
今回は、マジックテープ服の型紙の作り方について書きたいと思います。
このマジックテープ服は自分で考えて作成しました。サイズの測り方も独自のものです。※伸縮性の生地を使うのを前提としています。(画像はクリックで拡大できます。)
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サイズを測ります。
サイズを測る時、小太郎が嫌がりました。メジャーで測るのをあきらめて、ビニール紐で測ります。
ビニール紐を大体のところでカットし、付箋紙に部位を書いてホッチキスで留め、後ほどその紐を測りなおすことにしました。
①首周りを測ります。首輪をそのまま測ってもOKです。
②首の中心から肩まで、肩の中心から首の付け根までを直角に測ります。
③肩の付け根から腕の付け根まで、腕の付け根から肩の中心までを直角に測ります。
④肩の中心から脇までを測ります。
⑤胴の長さ(首から希望の長さ)を測ります。
⑥後ろ身頃の側面の幅(背骨から希望の幅)を測ります。
⑦マジックテープ位置(背骨から希望の位置)を測ります。
⑧前足の関節を垂直に上がったところから腕の付け根までを測ります。
⑨身頃の重なり部分(マジックテープ縫い付け部分の長さ)を測ります。
⑩お腹部分(前足の関節から垂直に上がったところから希望の長さ)を測ります。
⑪胴回りを測ります。
⑫身頃の重なり部分(マジックテープ縫い付け部分の幅)を測ります。
⑬腕と腕の間隔(腕を肩幅に開いた状態で)を測ります。
測ったら型紙を描いていきます。型紙を描くのに、カレンダーの裏紙や模造紙などを使用します。
1.後ろ身頃の型紙の印を描きます。
⑤②③⑧④⑩の順に印を描きます。④の印は⑧と同じ高さから⑧の横に付けておいてください。
次に⑩の下に合わせて⑥の線を描き、⑧⑩を⑥に合わせて描き直します。
2.マジックテープ位置の印を入れます。
袖の真ん中あたりに⑦の印を入れ、先端をL型にしておきます。
3.印を線で結び、型紙を描きます。
まず③を直線で結び、⑦の先端を描きます。次に首、袖、裾を曲線で結び、⑩の線を描きます。
続いて④の下に印を描きます。これが袖の縫いとどまりとなります。
4.後ろ身頃の型紙を完成させます。
線に沿って切りますが、同サイズの白紙と、短めの白紙計3枚を重ねて切ります。
短めの紙は、襟ぐり見返し(後ろ身頃用)の型紙になります。
同サイズの紙は、もう1枚後ろ身頃ができることになりますが、前身頃の作成時に利用します。
5.後ろ身頃の型紙の完成です。
後ろ身頃と襟ぐり見返し(後ろ身頃用)が完成しました。
6.前身頃の型紙を作ります。
先程、4で作った残りの後ろ身頃の型紙を使って、前身頃の型紙を作ります。後ろ身頃の型紙を、肩の位置に合わせて切り、白紙に載せ、鉛筆で描きます。
7.前身頃の型紙の印を描きます。
後ろ身頃の脇部分から⑩の印を描きます。次に⑪(胴回り)から⑥(後ろ身頃の側面の幅)を2倍した長さを引きます。
これが前身頃(重なり部分なし)の幅となります。この前身頃幅を2で割ります。ここではその答えの長さを⑭とします。
⑭から、もう一つ⑩の印を描き、その印から直線を上まで伸ばします。
8.残りの印を描きます。
⑭の外に⑫の印、袖の真ん中あたりに⑬の印を描きます。次に⑫に合わせて⑨の印を描きます。
9.縫いとどまり、肩、首、袖を描きます。
縫いとどまりと肩の線を描き、首は後ろ身頃の首の線よりも少し中に入れ、袖は⑬の印に合わせてそれぞれ曲線で描きます。
10.後ろ身頃の型紙を反転させます。
⑩に合わせて後ろ身頃の型紙を反転させ、マスキングテープなどで留めます。
次に⑨の印と後ろ身頃の型紙の袖の線を結びます。
11.印を線で結び、型紙を描きます。
肩、首、袖の線と他の印を結び、型紙を描き上げます。
12.前身頃の型紙を完成させます。
ここで裾部分を山形にカットします。おしっこの時に、服が濡れないようにするためです。
後ろ身頃と同様、襟ぐり見返し(前身頃用)の型紙も一緒に作成するため、短めの白紙を重ねて切ります。
13.前身頃の型紙の完成です。
前身頃と襟ぐり見返し(前身頃用)の型紙が完成しました。
14.前後の身頃を重ねてみます。
この時、前身頃の幅が後ろ身頃の幅より小さくなっていますが、これは間違いではありません。
15.型紙の首回りの長さを確認します。
型紙の首部分長さが①(首回り)の半分くらいの長さになると思います。
半分以下の場合、出来上がった服を着せる時に、ワンちゃんの首が通らない事になりますので、首のカーブを調整してください。
※伸縮素材を使って作りますが、襟ぐりを縫うため、首部分は伸縮しなくなります。
型紙が出来たら実際に作ってみます。
⇒手作りの服(マジックテープ服)
型紙の生い立ち
足の上げ下げをしないで着せたい、これが一番の希望でした。
小太郎が使っていたスティッチのレインコートは、マジックテープで留めるタイプだったので、それを参考に、マジックテープ服を作ってみようと思いました。
初めは、100均の服を分解して作ってみましたが、うまくいきませんでした。
次に、Tシャツを分解してみようと思ったのですが、どう考えても体にフィットしなさそうなので、型紙から作ることにしました。
そして、出来上がったのがこの型紙でした。