老化の始まり

小太郎の老化を感じたのは15歳の時です。大嫌いだった雷に反応しません。観察してみると、音が聞こえていないように思えました。
難聴と白内障

しかし、他の事では全く老化を感じさせません。本当に老化を意識したのは、それから一年くらい経った頃でした。

今回は、小太郎の老化の始まりを感じた日の事を書きたいと思います。

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散歩

散歩での歩くスピードが遅くなり始め、それと同時に、何故か散歩を長くするようになりました。散歩のコースも小太郎に任せるようにしましたが、その日の気分で決めていたように思います。

段差には苦労するのに、わざわざ階段がある場所へ行ったりするようになりました。側溝の大きい網目の蓋の所では、それまで通りジャンプしようとします。

散歩中も注意を払い、ジャンプしそうな所は回避して足に負担がかからないように意識するようにしました。でも、ちょっとでも私が気を抜くとジャンプしようとします。

昔から性格的にあまり落ち着きがなく、せっかちです。散歩中もよく走っていましたが、この頃から走ってはバタッと倒れるようになりました。それなのに、若い時と同じく坂になっている所へも行こうとします。

今思えば、あの頃の小太郎は、体は年をとっても気持ちは若い時のままだったように思います。

あれはダメこれもダメでは、ストレスが溜まるだろうと思い、いつよろけてもいいように手を添えて歩かせたりもしました。

異変

小太郎の小屋は、車庫から一段上がり、小屋に入る時にまた一段上る形でした。

この頃から、小屋にも苦労しながら入るようになり、小屋の中でも腰をおろすまでにかなりの時間を要します。恐る恐る腰をおろしている感じでした。

そんなある日、買い物から帰ってくると、雨の中、屋根のない土の上に小太郎が横たわっています。急いで車から降り、小太郎の元へ駆け寄ってみると、聞いたことがない声で鳴いていました。

何か不調を訴えているような感じでした。とにかく雨に濡れないようにと思い起こそうとしますが、大きな声で鳴きます。

しばらくこのままにしておいた方がいいのかも・・・そう思ったので、小太郎に毛布を掛け、母と甥っ子にビニールシートを持ってもらい、屋根を作ってしばらく待ちました。

ようやく、立ち上がろうとしたので手を貸したら、何事もなかったように歩き出しました。

普通ならそこで病院に・・・となるのでしょうけど、小太郎は車に乗せるとパニックになります。

往診可の病院を検索して電話をしましたが、「往診は今やっていません。」と冷たく言われました。それならそうと、ホームページを訂正してほしいものです。

家族で話し合い悩んだあげく、小太郎が嫌がることはせず、ゆっくりとした時間を過ごしてもらおう・・・それが私たちが出した答えでした。

それから、小太郎は何事もなかったかのように過ごしていたのですが、老化が始まっているのは紛れもない事実で、全力で介護をしようと心に決めました。

でも、私も日中は仕事に行かなくてはいけません。その間は母にお願いしていましたが、この頃の小太郎は、ほぼお昼寝をしていたそうです。

この頃から、寝ている時間が多くなってきました。そしてこの後、夜鳴きをするようになっていきます。
夜鳴き(くんくん)
夜鳴き(唸り)

老化のサインは?

老化はどの生き物にも避けて通れない道です。筋力の低下により後ろ足から衰えてきます。

散歩に行きたがらなくなったり、寝ている時間も長くなります。遊びにも興味を示さなくなります。他にも難聴や白内障、色々なところに老化のサインはあります。

ワンちゃんも人間と一緒で、白髪が出てくるようです。小太郎は白毛だったので、白髪はわかりませんでしたが、今思えば、最期は真っ白な体だったように思います。

老化への対策・対処法は?

個体差もあると思いますが、犬の年齢で小型犬・中型犬は7、8歳くらいから、大型犬で5、6歳くらいからがシニア期と言われています。

人間とワンちゃんの一年は大きく違うという事を頭に置いて、日ごろから愛犬のことをよく観察し、いち早く気付くことで、老化を遅れさせることは可能だと思います。

散歩を嫌がる場合、無理に連れて行く事はせずに、一日数回に分けて、短い時間の散歩に連れて行くようにしましょう。

少しの距離でも散歩をして気分転換をさせたり、散歩後にはマッサージをして血行をよくしてあげたいですね。良い睡眠にもつながると思います。

脳の活性化も大事です。新しいおもちゃなどを与えてみるのもいいかもしれません。認知症予防にもなります。また、お手など、覚えていたことをさせてみるのもいいと思います。

もちろん、おすわり!と言うと、愛犬は応えてくれるでしょう。しかし、後ろ足が老化してきている場合、それはワンちゃんの体に負担がかかると私は思いました。

対策のすべてにおいて、ワンちゃんに負担がかからない程度でやってあげてくださいね。

私の対処法

認知症対策に関しては、たくさん話しかけるようにしていました。

小太郎は、結構多くの言葉を理解していましたが、難聴もありましたので、散歩に行こうか?と話しかけながらリードを見せ、言葉と関連するものとのセットで話しかけるようにしていました。

後悔したこと

私は、老化に気付いてあげるのが遅かったと思います。多分、老化を認めたくなかったのかもしれません。小太郎はすごく元気だったので無意識に、まだ大丈夫!と思っていたのだと思います。

後に、老化は日に日に進んでいきました。老犬と言われる年齢になった時点で色々と準備しておけば、小太郎の老後をもっと過ごしやすいものにしてあげられたのかもしれません。

毎日一緒

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