夜鳴き(くんくん)

それは急に始まりました。小太郎17歳の5月の事です。それまでは雷が鳴っている時を除いては、夜鳴きなどしたことはありませんでした。

この頃は耳も遠くなり、雷が鳴っても平気になっていて、生活の中でも少しずつ老化を感じ始めていました。
老化の始まり

今回は、夜鳴きが始まった頃の様子を書きたいと思います。

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寂しい?

くぅんくぅんと鳴き声が聞こえてきます。具合でも悪いのかな・・・急いで小太郎のもとに行きました。私がそばに行くと鳴きやみます。しばらくそばに居ると眠りました。

寂しいのかなと思える鳴き方で、この時はまだ、経験したことはなかったのですが、認知症での夜鳴きとは違うような感じがしました。

私の部屋は2階です。外飼いなので、鳴き声が聞こえるように窓を開けて、テレビの音量も小さくしていました。小太郎のことも心配ですが、近所迷惑になるのがとても心配でした。

田舎なので夜は静かです。あらかじめ近所の方には断りを入れました。「小太郎ちゃんも一生懸命生きているんだから気にしなくていいよ」みなさんそう言ってくれました。ありがたいことです。でも、それに甘えてはいけない事もわかっていました。

家の中に入れることを改めて考え、玄関に入れてみましたが、外に出して!と言わんばかりにおぼつかない足でドアをガリガリ・・・落ち着きません。

この時点では、全く鳴かない日もあり、鳴くのも頻繁にではなく、多い時で二回ほどでした。夜中でも、鳴いたらすぐそばに行き撫でます。小太郎は老犬・・・認知症の始まり?私の頭の中をいろんな考えがぐるぐると回り始めました。

要求

くんくんと夜鳴きが始まってから3ヶ月程が経ちました。くぅんくぅんの時もあります。でも、今度はそのどちらでもありません。ギーギーという声で鳴いています。

急いで小太郎のそばへ行ってみると、立ち上がれずに鳴いていました。ゆっくりと立たせると鳴き止みます。この日から昼夜問わず、この声で呼ばれる事も増えていきました。
開脚と尻もち

この声に気付かない時もありました。そうするとワンワンと大きな声を出します。ここ一年くらいワンワンと吠えていなかったのに、大きな声を出さないと私に届かないと思ったのでしょう。

そのほとんどが、立ち上がれない場合とトイレでした。急いで行くと、来るのが遅い!と言わんばかりに、ワンワンからの遠吠え的な鳴き声で怒っているようでした。

トイレの場合、急いで連れて行かないとその場で出てしまいます。ほぼ伏せの状態なので、服も濡れれば着替えさせなくてはいけません。勘弁してよ・・・心の中で何度もそう思いました。口にしたこともあります。

でも、すぐに思い返して、一番辛いのは小太郎だから私も頑張ろう!そう思いながらも、何度も心が折れそうになりました。

ただ、この鳴き方や行動は認知症からの夜鳴きではなく、不安や要求からだったように思います。しかし、後に違う鳴き方に変わっていきました。
夜鳴き(唸り)

夜鳴きの原因は?

くんくんやくぅんくぅんといった感じで鳴く場合は、不安、寂しさ、要求、甘えているなど様々な原因があると思います。

耳が聞こえない老犬や、目が見えなくなった老犬の場合は、不安を抱えています。撫でて鳴き止むなら、それは寂しさや不安からくる夜鳴きなのかもしれません。

精神的なものもあれば、関節の痛みで鳴いているワンちゃんもいると思います。太陽の光を浴びないと体内時計もズレると言われています。そうなると夜に眠れず夜鳴きということも考えられます。

夜鳴きの対策・対処法は?

ワンちゃん一匹一匹で原因は違うと思います。これは私が後悔しているからこそ言えることですが、夜鳴きが続くようであれば、まずは獣医さんに診てもらいましょう。認知症の早期発見にも繋がりますし、別の原因がわかるかもしれません。

鳴いているワンちゃんが一番辛いはずです。愛犬をよく観察して、何を伝えたいのかを感じ取ってあげてください。

私の対処法

とにかくそばに行って、声をかけたり撫でたりしました。おしっこをさせただけで眠ってくれることもあります。

眠るまでそばにいることを心掛け、眠ったらそぉっと家の中に戻ります。鳴きだしたらまたそばに行きます。その繰り返しですが、小太郎が今何を伝えようとしているのかを考えるようにしていました。

後悔したこと

小太郎の場合、皮膚から突き出た腫瘍と思われるできものがありました。もし痛みがあったのなら、その痛みで鳴いていたのかもしれません。

車に乗せればパニックなので、病院に連れて行くことができません。でも、どうにかして診せるべきでした。そして若いうちから家の中で過ごす事にも慣れさせておくべきでした。そうすれば、少なくとも近所迷惑に対する心配は、半減したのではと思いました。

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